ChatGPTでフィードバックの質を確認する

ChatGPTでフィードバックの質を確認する

Clock Icon2023.04.02

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こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
フィードバックの質は相手の成長にとって重要です。
そこで今回はChatGPTを利用してフィードバックの質を確認してみます。

前提

この記事ではChatGPT-3.5のウェブUIを利用しています

SBI法

今回SBI法の観点を用いて、フィードバックをチェックします。
SBI法は、Situation/Behavior/Impactの頭文字をとったものです。
これらの要素について、
  • Situation - フィードバック対象の状況を伝えること
  • Behavior - フィードバック対象の振る舞いを伝えること
  • Impact - フィードバック対象の振る舞いがもたらした影響を伝えること
という感じでフィードバックを伝えます。
この際に、主観や感情を込めず、客観的に伝えます。
相手を非難することが目的ではなく、相手の成長の助力しつつ、業務の成果を高めるのが目的です。

SBIを踏まえたフィードバックの例

昨日の方針検討のミーティングでの進行についてですが、あなたは例外事項や補足事項を先に伝え、本題を最後に伝えていました。聞き手の目線だと、話の本題がわかりにくく感じました。

ChatGPTにフィードバックをチェックしてもらう

フィードバック例1

大きく不足のあるフィードバックの例

入力

フィードバックの質をSBI法に従ってチェックしてください。
フィードバック内容は入力文に記載します。
問題がなければ「指摘はありません。すばらしいフィードバックです」と伝えてください。
問題があれば、Situation/Behavior/Impactのそれぞれのうち、不足があった部分に関して不足点を説明し、改善案を伝えてください。
入力文:
遅刻するな!

出力

SBI法に基づくフィードバックのチェックは、具体的な行動や状況に基づくものでなければなりませんが、入力文は具体的な状況や行動について説明していません。そのため、適切なフィードバックとは言えません。
改善案としては、より具体的な行動や状況に基づいたフィードバックを提供することが考えられます。たとえば、「昨日のミーティングに遅刻したことがありました。他の参加者も待たせてしまい、スムーズな進行に支障が出ました。今後は時間に余裕をもって出勤するようお願いします」といった具体的なフィードバックを提供することができます。

キャプチャ

フィードバック例2

適切なフィードバックの例

入力

フィードバックの質をSBI法に従ってチェックしてください。
フィードバック内容は入力文に記載します。
問題がなければ「指摘はありません。すばらしいフィードバックです」と伝えてください。
問題があれば、Situation/Behavior/Impactのそれぞれのうち、不足があった部分に関して不足点を説明し、改善案を伝えてください。
入力文:
あなたは、昨日のミーティングで10分遅刻しました。
これによって、参加者全員が10分待機することなり、議論時間が10分減ることとなりました。
まずは遅刻の理由を確認させてください。そのうえで、対策可能な内容であれば一緒に対策を考えましょう。

出力

入力文のフィードバックはSBI法に基づいて構成されており、改善案も提案されているため、良質なフィードバックと言えます。
Situation: 昨日のミーティングで10分遅刻したこと
Behavior: 遅刻によって、参加者全員が10分待機することとなり、議論時間が10分減ったこと
Impact: 遅刻によって他の参加者に迷惑がかかり、議論時間が短縮されたこと
改善案も提案されており、具体的に理由を確認し、対策を一緒に考えることが示唆されています。このため、指摘するべき点はありません。すばらしいフィードバックです。

キャプチャ

フィードバック例3

SBIの要素を大枠では満たしているが曖昧さや攻撃性を含むフィードバックの例

入力

フィードバックの質をSBI法に従ってチェックしてください。
フィードバック内容は入力文に記載します。
問題がなければ「指摘はありません。すばらしいフィードバックです」と伝えてください。
問題があれば、Situation/Behavior/Impactのそれぞれのうち、不足があった部分に関して不足点を説明し、改善案を伝えてください。
入力文:
あなたは、昨日のミーティングでそこそこ遅刻しました。
これによって、参加者全員の時間がすごく無駄になりました。
社会人なのだから遅刻をしないでください。

出力

このフィードバックは改善のために具体的なアドバイスやアクションプランが示されていないため、改善の手掛かりが不十分です。また、Behaviorの部分で遅刻した理由やどの程度遅刻したかが具体的に示されていないため、改善点があいまいです。
改善案:
・Situation:昨日のミーティング
・Behavior:そこそこ遅刻した
・Impact:参加者全員の時間が無駄になった
具体的な改善点としては、遅刻の理由を確認することや、遅刻時間を具体的に示すことが必要です。また、「社会人なのだから」といった呼びかけは攻撃的であり、相手に責任転嫁を与えかねません。代わりに、改善策や対応方法を共に考えることで、相手が改善に向けて動きやすくなります。

キャプチャ

まとめ

フィードバックをSBI法の観点で確認しました。
3つ目の例については、SBI法の観点以外に、呼びかけの攻撃性についても指摘をくれました。
こういった要素は、相手の意欲を沿いでしまったり、関係性が悪化したりと逆効果にすらなりえます。
自分のフィードバックの質に不安がある、メンバーのフィードバックの質を高めたいというときに、SBI法で判断できる教科書的な部分についてはChatGPTに確認してもらえそうです。

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